日々の調査において調査員が使用するテクニックは様々な手法があります。実際に調査に取り入れられているテクニックや、ノウハウをいくつかのエピソードを交えながらご紹介いたします。
※ご紹介するノウハウは、調査員の状況判断から使用されるテクニックでもあります。ノウハウを知っ たからといって、過剰な使用はオススメしません。調査対象に警戒心を与えてしまう場合があります。
外出時にドアを閉め、鍵をかけた後に、ドアの隙間、地面から5cmほどの場所に、小さく折った紙を挟んでおきます。ここで大事なことは、風で落ちる可能性を考えて、しっかり挟むことです。その紙が落ちていたならば、ドアが開けられたことになり、人物の出入りがあったことになります。
調査対象が車を使用して通勤する場合、あらかじめ往復の走行距離をチェックしておきます。なかなか毎日チェックするのは難しいと思いますので、1週間に一度チェックして、勤務日数で割れば、1日の平均走行距離が判明します。往復距離との差異があまりに大きい場合は、どこかに立ち寄っていることになります。
徒歩尾行をする際に、調査員は、基本的に対象者の左後方から尾行します。人間の習性として、振り向く際は利き腕の方向に振り向く習性があるからです。あなたが後ろから声を掛けられたら、どちらに振り向きますか?右なら右利き、左なら左利きなのです。
ラブホテルに駐車されている車の写真を撮る際に、そのホテルによっては、困った状況が発生します。車がカーテンの奥に駐車されているケースです。
外側から確認できるのはタイヤ位で、一台一台チェックするのでは、ラブホテルの従業員にも警戒されてしいます・・・。
そのときに調査員は気づきました!「タイヤには固有のパターンがある」ということに。
それから、調査の下見段階で、タイヤのパターンを調べておくことが、必須事項になりました。困難な状況から、日々、様々なテクニックが生まれるものです。
夜、停車中の車内で接触する二人・・・当然調査員としては、車内の様子や、今後の調査のためにも、相手の顔写真が欲しいところ・・・さてどうしましょう?
浮気相手の顔写真を撮ろうと考えたとき、あえてライトをハイビームにして、すれ違い様に撮影を行えば、カメラを構える調査員の姿は向こうからは眩しくて分からず、調査員からは見れば、車内の様子も見ることができる一石二鳥の効果が得られます。調査員にしかためにならない技術ですが、こんな発想や行動も、探偵の探偵たる所以なのです。