警視庁の統計資料によると、住宅への侵入の場合、真っ先にベランダや縁側が狙われやすく、侵入口は、55%が窓からの侵入であり、侵入手段は「ガラス割り」が60%を占めています。
意外なことに、「無施錠」での侵入が30%近くを占めており、鍵をかけておけば防げていた可能性がある犯罪に対して、防犯に対する意識がいかに低いものであるかがわかる統計になっています。
- 人通りが少なく、人目につきにくい。
- 建物に死角があり、表から犯行が見えない。
- 足場があるなど侵入しやすい。
- カメラ等の警備システムなどがない。
- 居住者相互の面識が少なそうだ。
- 金目のものがありそう。
- 塀や植木などで隠れる場所があり、表からの見通しが悪い。
- 2階のバルコニーや窓へあがる足場がある。
- 見通しの悪い位置に勝手口がある。
- 近所に犬がいない。
- 夜間、家のまわりに暗がりができる。街灯が少ない。
- 面格子のない小窓がある。
上記の状況から、
・捕まらないないように、人目につかないか。
・簡単に侵入できるか。
この2つが重要なことであるとわかります。
犯罪者が最も気にすることは、絶対に捕まらない安全性なのです。
また、犯罪者は充分な下見をおこない、犯行に及びます。
思いつきで犯行はおこなわない、プロである事を認識してください。
個人情報の宝庫であるポストの郵便物から、電話番号が判明し、侵入直前に電話をかけ、留守を確認されてしまいます。
郵便物がたまっていると、長期の留守と思われてしまいます。
周辺の民家に明かりがあるのに、一軒だけ明かりが無いのは、「留守です」といっているのと同じです。
犯罪者は、人目を避けるため、裏口からの侵入を試みます。
障害物や、歩くと音のでる砂利などを敷くなどの工夫をしましょう。
名前を全て出せば、外出する人物の数を数えれば、いつ留守になったか容易に判明してしまいます。
物色する際に、高い位置を探すのは手間がかかります。
さらに、大事なものは分けて隠すことをオススメします。
上記の方法は、簡単に出来る防犯方法ですが、充分ではないことも否めません。くり返しになりますが、犯罪者もプロである事を認識し、プロに対する防犯対策の必要性を考えてみてください。
警視庁の侵入犯の意識調査によると、侵入から犯行終了までにかかる時間が10分以上かかると思われる場合、80%が侵入をあきらめ、防犯ベル、カメラなどに関する意識は、98%までが”気になって避ける”との回答をしています。
そのため、犯罪を未然に防ぐためにも防犯システムを、外部からも認識できる事が重要です。建物の中に入らないと防犯システムを設置していることに気づかないのでは、侵入は防げません。
「侵入に時間がかかりそう」「カメラが設置されている」「防犯ベルがあるのでは」と思わせ、防犯システムが設置されていることや、その可能性を認識させ、犯罪の対象から外させることこそが重要です。